1/5の罪と傷、6%の生きる糧
私達は、確かに

少しずつ日常を取り戻していったけど、

1/5の中の6%の世界に入ると

私が決めたその日から、

遅かれ早かれこの関係が終わる

タイミングをいつでも計っていた。

連休のデートで、

バイクで遠出して

霧ヶ峰に連れて行ってくれた時、

夕焼けで彩られた、世界を目の当たりにして

それは本当に美しくて

これから聡の事を思い出す、

数え切れないほどの思い出の

一番最後の情景は、

ここにしよう、

そう思った。
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