つぶやき

07_戦争

わたしが小学生だった頃
社会の調べ学習のため
『朝日少年年鑑』というのを買って貰いました

それには色々な統計が沢山のっていて
各地の気温や降水量とか
農産物の出来高とか
人口の推移とか

まあ
今なら皆さん
ネットで調べるのだろうだけど

その付録に
原爆の写真集がついてたんですね
解説付きで

焼け爛れた死体とか
髪の毛の抜け落ちた後姿とか
積み上げられた死体とか
崩れ落ちた建物
草木の根こそぎ吹き飛ばされた
荒涼とした広島の地

今思えば
それ以上の写真を
今まで見たことがないくらい
網羅された写真集でした

勿論白黒写真ではありましたが
それはもう衝撃で
でも
何故か食い入るように眺めていたわたしです

だから
わたしの原点は
理由ではなく
結果

大きくなるに連れ
耳にする
戦争の意味とか
社会的背景とか
そのどれもが
わたしの中の戦争を肯定することはできなくて

どんな理由も
どんな言い訳も
罪のない人々の尊い命を
一瞬にして奪い去る
戦争の負の惨禍を
肯定することはできないのです