永遠の約束【完】
‐7‐たくま
俺の前から足音が
聞こえた
聞こえる筈もない
雪の中から
そして、一番聞きたい
声が聞こえたんだ
「寒いよ……たくま……
たくま……」
「み、ミズキ―――!」
俺は叫んでミズキのもとに走ったんだ。
雪が顔に当たる度に痛くて、手が痛く、足が痛くて、転けて全身が痛くて
でも、前にいるミズキを見たら痛みが消えた。
「ミズキ……ミズキ
今までどこにいたんだよ探していたんぞ!心配かけるなよ!」
「た…たくま……あなたがたくま!!
私も探していたよ
ずっと、ずっと、あっ!?」
俺は何も言わないでミズキを抱きしめた。ミズキの体は寒くて震えている