先生大好き。
―――――――キーンコーンカーンコーン
「おはよー愛っ!」
「ぅん・・・おはょぉ」
「何なさけない声だしてんのよ、ほら行くよっ!」
「ぅん」
「1時間目音楽だよ!移動だからね」
私は結局昨日の夜寝ることが出来なかったのだ。
ずっと先生の手品が頭から離れなくて。
はぁ…なんだかなぁ・・・
『学・・・さん・・・挨・・・拶・・・下・・・い』
「学級委員さん!挨拶!」
「ふぇっ?」
「愛!あなた学級委員でしょ!もう授業終わったよ?」
「あっ、そーだった。ごめんなさい」
忘れてた。学級委員だった。
しかも、もう授業終わったんだ。
「規律 礼」
『ありがとうございました』
「ちょっと、愛?どーしたの?あんた変よ?」
「あ、朱莉・・・何にもないよー」
そんな会話を交わしながら教室へ戻った。