イチバンになりたくて
「夕。早く言ってよ」




「そんなっ!!アタシから言うとか・・・!!」




親友の佳奈は、呆れた様子でアタシを見た。




「・・・だって。今迄言われる立ち場だったんだもん。どうやって言えば良いのか分かんないし・・・」




「普通に‘好き’っつって言えば良いだけじゃん」




佳奈はアタシに指を突きたてながら言った。




アタシは唸りながら、ストローに口をつけた。




飲みかけのイチゴオレが口の中に広がる。




甘い匂いで、アタシの中が埋め尽くされる。
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