白虎連合Ⅰ
暫くすると父は仕事に行き、姉は大学へ。
母は片付けをして私と二人っきり。
「ゆいちゃん髪色いいわね、それ」
「まじで?お母さんもしてみたら?」
「ふふっ、遠慮しとく」
化粧をして、アイロンで髪を真っ直ぐにしながらの会話。
端から見ると幸せな家庭。
けれどそれを昔壊してしまったのは私。
修復してくれたのは家族。
「あら、そろそろ出な遅刻するで?」
「…!!!行ってきますっ」
「行ってらっしゃい」
私の第二の居場所は家族。
母に手を振り、玄関を飛び出した。
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