白虎連合Ⅰ
「ゆいさん、飲み物どうぞ」
「あ、ありがとう」
座り込みながら雄大くんと喋っている紫織を眺めていると、目の前にペットボトル。
受け取ると同時に龍は私の隣に腰掛けた。
「やっぱりゆいさんのキレてる姿、格好いいっす」
「なんやそれ」
「俺も妖しい笑みで見下されてー!!!」
「アホ」
ゴン!!!と木刀で龍の頭を殴る。
あ、いい音した。
「いって!!!」
「あんたが悪い」
「…ひでぇー」
ペットボトルを傷口に当てて、なんとか冷やす。
顔を殴られへんかったんが救いかも。
「ゆいさん」
「なに?」
「俺ゆいさんに一生着いていきます」
「前も聞いた」
空は今日も星空。
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