白虎連合Ⅰ
「ホットココアで」
「了解です」
白虎が来たからなのか、自販機コーナーは全然人がいなかった。
ココアを受け取り、壁に寄りかかって飲むけれど。
龍は機嫌悪そうにコーラを選んでいた。
「龍」
「…………」
「龍」
「…………」
「そこの君、木刀貸して」
「すみませんごめんなさい」
木刀の言葉に反応したのか、龍は直ぐに頭を下げる。
下の連中は部屋の隅でオロオロしていて。
溜め息をついて再びココアに口をつけた。
「なんか、ムカついたんす」
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