白虎連合Ⅰ
「ゆいー、遅かったし!!!」
「ごめんごめんっ」
既に紫織は教室に戻っていて、髪型を直していた。
謝りながら理由を軽く説明し、次の授業の用意を急いで始める。
「黒澤も心配しとったでー」
「え?なんで?」
「白虎の人達に連れて行かれたって」
あぁ、確かに端から見たらそうやんね。
後でちゃんと悠介くんに謝っとこ。
「あ、授業始まるー」
「じゃあ席戻るな」
「また後でねっ」
チャイムが鳴り、自分の席に座る。
教科書とノートを広げ、先生を待った。
.