白虎連合Ⅰ
別に見下したように言っていない。
普通に言ったつもりだったけど。
「あっ…、」
ズリズリと女の子は窓側に寄っていく。
まるで怖がるような、そんな目で。
「……………」
そして私も何も言わずに開いた道を歩いていく。
集団からの視線が痛いけど、気にしない。
他人に興味がないから。
「華風さんって調子乗ってるやんなー」
「全然笑わへんし、人形かっつの」
「ちょっと聞こえるでっ」
「大丈夫やって、一人じゃなんも出来ひんから」
鼻で笑うような言葉。
その言葉が終わったと同時に、私は方向転換し再び階段側を目指した。
.