白虎連合Ⅰ
「ひっ…!!!」
ギャルのリーダーと思われる女の子は私を見てピシ、と固まる。
それでもペタペタと私は歩き続けた。
そして再び集団の所を、
「ごめっ「紫織、おはよう」
通り過ぎて、一人の女子の所へ。
「あー、ゆいっ!!!おはよっ」
「ちょっと迎えに来てあげた」
「ありがとーっ!!!教室行こっ」
「うん」
階段を登ってきたばかりの紫織と一緒に再び教室に向かう。
てっきり私が集団にキレると思ったのか、リーダーは仲間の後ろに隠れていて。
…どっちが一人で何も出来ひんねん。
「ん?ゆいどうしたん?」
「何もないよー」
「そ?」
うん、何も無さ過ぎる。
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