白虎連合Ⅰ
パンを食べ終え、ゴミ箱に捨てる。
時計を見るとそろそろチャイム鳴りそうで。
「龍」
「はいっ」
「今日うちは朱雀の見舞い行くし、龍は下の連中と行動して」
「一人で大丈夫すか?」
「当たり前やろ」
紫織の手を引き、階段を上る。
まだパンを噛んでいるのかハムスターみたいで可愛い。
「何かあったら直ぐ連絡して」
「わかりました」
「もし"ghost"と会ったら?」
「…捕まえてぶん殴る」
「よろしい」
"ghost"は既に白虎に対して手を出している。
ならばこっちはもう手加減しない。
「じゃ、見舞い終わったら連絡する」
「はい」
背を向け、歩き出した。
.