白虎連合Ⅰ
「教えてくれてありがとう、しっかり治療しぃや」
「あ、はい」
特攻服を脱いで片手で持ちながら病室を後にする。
一応他のチームに会うときは特攻服を着なければいけない。
でも病室を出たら関係ないわけで。
制服のままになった私は病院の出口へ向かう。
すぐに龍達に報告しなければ。
「あれ?ゆいちゃん?」
ふと名前を呼ばれ、振り向くと何故か悠介くん。
病院の中で会ったって事は、誰かのお見舞い?
「なんでこんなとこに?」
「ちょっと知り合いが怪我して、お見舞い」
「そうなんや」
「ゆいちゃんは?」
「同じ様なもんかな」
よく見ると悠介くんの手には花。
なんていう花やったかな?
ま、いっか。
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