白虎連合Ⅰ
どれくらい走ったのかわからないが、気分的に住宅街を目指す。
殆どの家は寝ているのか真っ暗で。
街灯だけが小さく光っていた。
住宅街を抜けると、そんなに大きくない公園に差し掛かる。
光のない、不気味な雰囲気。
けれど公園を抜ける間際に、
「…?」
何かが見えて方向転換をし、再び公園を目指す。
「ゆいさん、どうしたんすかー?」
「いいから」
公園を少し入り、バイクを止める。
龍も同じように止めて私の後ろに着いてきた。
「あ、あいつ等」
私の目指すものに気付き、龍も納得する。
そこには灰色の特攻服を着た五人組。
白虎連合、隊員達。
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