白虎連合Ⅰ






その袋は何枚もあり、全て使用済み。

けど龍はいまいち分かってないようで。






「お前等ゴミ捨てろやー」


「アホ」






呑気な事を言う龍の背中に足蹴りをお見舞いして、蹴り飛ばす。

なんなんすか?!と意味が分からない龍は放っておいて。





龍以外は分かっている、私の言葉の意味を。

青い顔をして逃げようとしている一人の胸倉を掴んで顔を近付けた。






「お前、なんか喋れ」


「いや、あの…」


「白虎連合、言ってみ」





笑顔で彼にお題を出す。

いつの間にか戻った龍も私の隣に立って。






彼は口を開けた。








「び、ひゃ…びゃっ…れん?れん、く?…ご」








呂律が回っていない。








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