白虎連合Ⅰ
「は…?」
隊員達の言葉に雄大くんと龍は目を見開く。
私は火を付ける手が止まって。
雄大に付いてきた後輩も息を飲んだ。
「お前等…ちゃんと説明しろ」
動揺しつつも、雄大くんは冷静に言葉を繋げる。
まさか"ghost"絡みだったなんて誰も思わなかった。
「何時間か前に…みま、見回りして、て」
「……………」
「"ghost"のステッカーを貼った、すうだ、数台のバイクと遭遇したん、す」
大分シンナーが切れてきたのか、彼等の喋り方は戻ってきた。
まだ完全ではないけれど。
「和泉さんと、"ghost"の総長が友好、関係になったから、…薬物禁、止は解除されたって」
「…………」
「だから、俺達…いいんやって思って、」
手を出した。
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