白虎連合Ⅰ
「おい、英寿んとこ行くぞ」
「はい」
ベンツの運転席に乗り、雄大さんは舎弟に声を掛ける。
他に付いてきた隊員は倒れている彼等を後部座席に乗せた。
エンジンを掛ける音が聞こえると共にに車やバイクは発車して。
公園は再び暗闇に包まれた。
「ゆいさん、大丈夫っすか?!」
「…大丈夫」
「とりあえずベンチに!!!」
体を持ち上げられ、ベンチに横たわる。
先程隊員達が雄大さんに殴られた力と比にならない。
その数倍の力が頬に入り込んだのだから。
「冷たいもの買ってきます!!!」
「う、ん」
特攻服は砂で白く変化している。
お陰で体には傷が付かなかったけど。
「はぁ、」
いつの間にか空は雲に覆われていた。
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