白虎連合Ⅰ
「お前も噂信じてたやん」
「……………」
「それからやろ、華風さんと仲良くなったん」
お前本間おもろいなー、と笑う彼の声が耳に響く。
違うやろ?
悠介くんはそんなんちゃうやん。
うちの心配してくれて、仲良くしてくれて。
「ゆう、すけくん?」
だからうちは、
「…………ごめん」
信じてたのに。
「意味分からん!!!ゆい行くで!!!!」
「…………」
「ゆいちゃん待って!!!」
「黒澤来んな!!!最低!!!」
紫織に手を引かれ、足を進める。
後ろから悠介くんが追いかけてきたけど紫織の言葉に止まって。
それ以上何も言わなかった。
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