白虎連合Ⅰ







「お前も噂信じてたやん」


「……………」


「それからやろ、華風さんと仲良くなったん」






お前本間おもろいなー、と笑う彼の声が耳に響く。






違うやろ?

悠介くんはそんなんちゃうやん。

うちの心配してくれて、仲良くしてくれて。







「ゆう、すけくん?」








だからうちは、








「…………ごめん」








信じてたのに。








「意味分からん!!!ゆい行くで!!!!」


「…………」


「ゆいちゃん待って!!!」


「黒澤来んな!!!最低!!!」






紫織に手を引かれ、足を進める。

後ろから悠介くんが追いかけてきたけど紫織の言葉に止まって。







それ以上何も言わなかった。








.
< 179 / 382 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop