白虎連合Ⅰ
落としたペットボトルは校舎裏でサボっていた人に見事ヒット。
先生の話を聞きつつ、再び窓を覗き込んだ。
「????」
ぶつけた人物はキョロキョロと辺りを見渡していて、片手にペットボトルを持っている。
周りにいるヤンキー達は笑って彼を見ていて。
「龍、」
名前を呼ぶと龍は顔を上げ、バッチリ目が合う。
その瞬間吸っていたタバコを消して、ヘラッと笑い出した。
「おはようございます!!!ゆいさんっ」
「しー」
人差し指を唇に当て、声を小さくさせる。
ただでさえ声大きいのに、サボってんのバレたらどうすんの。
「「「「おはよっす」」」」
「うん、おはよ」
龍の他にサボっていたのは幹部候補一人と、更に下の三人。
小声で挨拶を返し、軽く手を振った。
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