白虎連合Ⅰ
龍は悠介くんを信用するなと言った。
他の誰も、簡単に信じるなって。
私は簡単じゃない、龍は何も知らないと言った。
どうして喜んでくれないのかと辛かった。
私が何も分かっていない。
涙は流れない。
心が冷たくなっていく。
人を信じる心が消えていって。
光を持ち始めた瞳は、再び漆黒の闇に包まれた。
「ゆい!!!あんな奴もう放っときな!!!!」
「……………」
「ゆい?」
「龍の所に行かな…」
「…分かった」
足がフラフラする。
それに気付いたのか、紫織は私の手をしっかり握り足を進めた。
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