白虎連合Ⅰ
学校では龍達とあまり話さない。
会っても挨拶をして、少し話す程度。
普通の先輩と後輩。
「ゆいさん痛いっすよ」
「天罰や、天罰」
「お前等うるさいねん!!!」
龍達の会話が少し聞こえる中、シャーペンを手に取り授業を再開した。
彼等がサボろうが私がどうこう言う事はない。
楽しんでるなら、それでいいと思うから。
それに龍達は私が白虎連合の幹部だとは誰にも言っていない。
別に言ってもいいんだけど、気を使ってくれているらしい。
そんな彼等を私は守りたい。
「ゆい、授業終わってんで?」
「あ、本間や」
先生はもう居なくて、出したシャーペンをペンケースに直す。
黒板と自分のノートと見比べて、
うん、全部書けてる。
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