白虎連合Ⅰ
「……じゃあ、一本取った方が勝ちというわけで」
「了解っす!!!」
目の前で龍はやる気満々だし、紫織と蓮はワクワクしながら私達を見る。
「木刀は?」
「どうぞお好きに」
私の言葉が終わると同時に、龍は木刀を抜く。
構え、私に振りかぶった。
「遅い」
半歩下がって、それを避ける。
振り下ろした腕を掴み、龍の足を引っ掛けた。
「うわっ…!!!」
「隙ありすぎ」
後ろ向きに倒れた龍の上に座り、木刀を奪い取る。
そしてその木刀は、
「一本」
龍の鼻先で止まった。
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