白虎連合Ⅰ






"ghost"





朱雀を潰し、白虎にも薬物という魔の手を差し伸べた。


私達の、敵。







「…副総長からわざわざ顔出してくれると思ってなかったわ」


「あれ?意外と冷静なんや」


「冷静にしてんねん」






取り乱してはいけない。

例え目の前に敵がいようとも。






「びっくりした?いきなり副総長やもんね」


「……………」


「俺達を探しても全然見つからなかったのに、笑えるよなーっ」






確かに。


今まで彼等は消息を消していた筈。

それなのに向こうから出向いてきて。







何が目的?







「ちょっとな、事情が変わってん」


「…事情?」


「俺達はもう逃げも隠れもしない、だから」






見下し、笑った。








「捕まえられるもんなら、捕まえてみ?」








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