白虎連合Ⅰ
私は上の立場だから隊員達の言葉を信じたいけど。
一応両方の意見を聞かなければいけない。
「ちが…!!!コイツが投げたタバコが俺に当たって、」
「……………」
「それを見て笑いよったから、殴ってん…」
成る程、ね。
「それはどうなん?」
「それは…その、」
「なに?」
「…ほんまっす」
「ほなお前が悪いんやないかい」
ガンッ!!!と拳で隊員の頭を殴り、頭を下げさせる。
黒澤くん達はまさか自分達の意見が通ると思ってなくて。
目を見開いて呆然していた。
「あんたも逆の事されたらキレるやろ?」
「は、い」
「もういいから、あっち行き」
「…すんませんでした」
すっかり大人しくなった隊員は再び頭を下げて歩いて行く。
それを見送ると黒澤くん達に視線を向けた。
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