白虎連合Ⅰ
真実はどうであれ、私は黒澤くんに対して疑いを持った。
同時に人を信じる事を、心の奥底に閉じ込めてしまって。
それは今でもそう。
今彼が話したことが本当か分からない。
もしかすると嘘かもしれない。
けど、
「友達は無理」
「……………」
「知り合いからで、よろしく」
「え?」
どうしても彼を嫌いになれない。
それはどうしてか分からないけど。
「話しかけてもいいん?」
「うん」
「購買でパン買ってもいいん?」
「それは知らんがな」
「うわー!!!よかった!!!」
いきなりテンションが上がり、黒澤くんはベンチから立ち上がる。
…直ぐにまた座りだしたけど。
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