白虎連合Ⅰ
忠告
少し古びた校舎。
その中の廊下をバタバタ走る。
隣には大好きな絵里。
私は彼女に向けて笑顔を向けた。
『うち、絵里のこと大好き!!!』
『あたしもゆい大好きやで!!!』
廊下ですれ違う友達は私達に向けて笑いかける。
皆大好きで、親友で。
『ゆい泣くなってー!!!』
『うぅ―…』
『本間ゆいは表情豊かやなっ』
私の頭を撫でる絵里。
クラスメイトも私を心配してくれて。
『ゆいっ』
『聞いて、ゆい…あたし川村くんの事好きみたい』
『絵里もゆいの事、親友やと思ってる』
『ゆい』
『親友?ふざけんな』
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