白虎連合Ⅰ





「龍ー」


「おわっ!!!びっくりした!!!」






急に声を掛けた私に驚き、龍は飲んでいたコーラを零す。


…いやいや驚き過ぎやろ。






「ゆいさん授業聞いてなくていいんですかー?」


「今文化祭の出し物決めてるし、てか龍のクラスは何するん?」


「さー?知らないっす」






多分、いや絶対に龍は文化祭のクラス行事に出ないとみた。

てか白虎でクラス行事に参加するのうちぐらいやしね。






「今日は北区行くんすかー?」


「せやね、行こっかな」


「じゃあ一緒に行きましょうよ!!!」


「わかった」






その一言で龍は満遍の笑みを浮かべる。

絶対前世犬やわ、この子。





「じゃあ放課後待っててー」


「はいっ」






軽く手を振り窓から離れる。


クラスの中は未だに騒がしかった。








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