白虎連合Ⅰ
気分が沈んだまま、気付けば放課後。
鞄と荷物を持って紫織の所まで向かった。
「紫織、今日龍と帰るわ」
「わかったーっ、校門まで一緒に帰ろ?」
「うん」
教室を出て廊下を歩く。
他のクラスは出し物なににしたんやろ?
同じようなのしてくれへんかな…。
「ゆいちゃん、ばいばい」
「あ、ばいばい」
悠介に声を掛けられ、返事を返す。
紫織には悠介との事を以前伝えた。
不服そうにしていたけど、なんとか理解してくれて。
龍もそんな感じにならへんかな、なんて。
「ほな明日ねー」
「ばいばーいっ」
紫織に別れを告げて、学校裏まで歩く。
そこには既に龍が待っていて、バイクに跨っていた。
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