白虎連合Ⅰ







「龍、おまたせ」


「どーぞ乗って下さいっ」


「うん」






私が跨ったと同時にバイクは発進する。

背もたれを使い、風を浴びた。


…ブレザー着ても寒いな。







「あれ?」


「どうしたんすか?」


「龍、止まって」


「はい」







随分走った所で龍に頼むとバイクは止まる。


それを確認すると、ゆっくりと下りて私はある方向へと向かった。








「辻さん、」


「おー、華風」







バイクに跨ったまま、携帯を見ていた辻さんに声を掛ける。



青龍総長、辻さん。



少しだけ伸びたシルバーアッシュはとても綺麗で。

青の特攻服によく似合っていた。








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