白虎連合Ⅰ
「よしっ、ほな自分の役割通り動けよー」
先生は指導をしながら、準備をする生徒を見て回る。
そんな中私と紫織は布を手に持ち、裁縫道具を取り出した。
紫織は着々と縫っていくけど私は下手くそで。
手に絆創膏が増えていくのは悲しすぎる。
「このゴミが地球を汚くするんかね」
「テンションが下がる事言わないの」
「すみません」
教室の至る所で、文化祭の出し物に使う道具が作られていく。
男子は椅子とテーブルを制作していて、女子はその椅子にかけるカバー作り。
ボーイ服やドレスを作っているのはファッション部の皆さんで。
まぁファッション部がある事をこの時知ったのだけど。
「ゆいのドレスも今作ってるからなっ」
「派手なんはよしてね」
「……………」
「え?紫織さん?」
私と紫織の分は紫織が作ってくれるけど…。
不安が消えません。
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