白虎連合Ⅰ






「ゆいちゃんのクラスなにするん?」


「…あんま聞かんといて」


「めっちゃテンション低いやんっ」






廊下でばったりあった悠介と喋りながら紙パックのジュースを飲む。

紫織は教室で真剣にドレスのデザインを考えてるし、おかげで私は暇なわけで。




廊下の窓に寄りかかりながらグランドを見る。

そこにはサボっているヤンキー達が何故かサッカーをしていた。



ってうちも今サボってるけど。






「悠介のクラスは何すんの?」


「お化け屋敷、ゆいちゃんも来てなっ」


「あぁ、うん…やめとく」


「どっち?!」






お化け屋敷は昔から苦手。

怖くないけど、びっくりするんが嫌やねんな。


うちかてたくさん苦手な事あるんやからね。






「白虎メンバーも来るん?」


「来ると思う、嫌やけど」


「そうなんやー」





前髪を可愛らしく止めている悠介は、聞いてきたくせに興味なさそうに答える。

そのまま視線は私と同じグラウンドで。



龍と同じで、金髪が本間似合うな。







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