白虎連合Ⅰ
文化祭
車は止まり、後部座席の扉が開かれる。
同時に私の体は押され、車の中から砂利道に転げ落ちた。
『ごちそうさま』
そう言う男達は扉を閉めて車を発進させる。
残酷な言葉を残して。
暗闇の中で何も見えない。
街灯の一つもない。
携帯に光る文字は0:02。
『……………』
落とされた拍子に鞄の中身が散らばっていて。
でもそれを拾う気にはなれなかった。
『………………』
涙が一粒流れる。
心が壊れた瞬間だった。
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