白虎連合Ⅰ






バッ!!!っと入り口を見ると。


そこには白と赤の特攻服を羽織った英寿くんと雄大くん…と隊員達。

何かを探すように教室の中をキョロキョロと見ている。




当然うちのクラスは静まり返って。







「あ、英寿さんと雄大さん」


「龍!!!特攻服脱いで!!!」


「え?どうしたんすか?」


「早く!!!」






龍の特攻服を無理矢理奪い取って、頭から被る。

そしてそのまま龍の膝の上に倒れ込んだ。






こんな格好恥ずかしくて見せられない。

どうか教室から出て行きますように…!!!







「おいお前等、席空けろ」


「ひぃっ…!!!」






英寿くんの言葉に客として来ていた男達はバタバタと逃げていく。

私は必死に息を殺して。





カツカツと近づく足音。

それは私達の席の隣で止まって。







「隠れてるつもりか、お前」







被っていた特攻服を見事に取られてしまった。







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