白虎連合Ⅰ
「ていうか、白虎No.3が可愛い格好してるやん?」
「うるさい」
「中身は変わらんな」
両側に座る総長と副総長は酒を飲みながら私に絡んでくる。
周りを見るとコソコソと可哀想な表情で何かを話していた。
私は今同情されているらしい。
白虎に絡まれてしまった女子として。
「俺が指名してんすよ?!退いて下さいって!!!」
「なぁゆい、この後お化け屋敷行かへん?」
「嫌や」
「行くよな?強制や」
「ちょっ、無視っすか?!無視なんすか?!」
全員で龍を無視して話し込む中、英寿くんに腕を掴まれる。
思わず顔を見ると妖しい笑みを浮かべていて。
「おい、お前等出るで」
「ういーっす」
「ちょっ!!!あかんって!!!」
無理矢理立たされてズルズルと引きずられてしまう。
必死に逃げようにも、流石に英寿くんの力には適わない。
お化け屋敷は嫌や!!!
「あの…お会計」
「はいよ」
ボーイに三万円を渡して雄大くんもニコニコと付いてくる。
ほんで三万も渡しすぎなっ。
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