白虎連合Ⅰ





特攻服の団体に挟まれた私と紫織は廊下を歩き、ある教室の前で立ち止まった。


そこには恐ろしい文字で"お化け屋敷"と書かれていて。






「じゃああたし等行ってきまーす!!!」


「行って…らっしゃい」






紫織と蓮が先に、黒い布を塞がれた入り口に入っていく。

力なく見送り、自分の着ているドレスをキュッと握った。






「ほなこっからは一人ずつなっ」


「はぁ?!」


「白虎幹部なら根性つけて来い」


「意味分からん!!!」


「じゃあ俺から行ってきまーす」


「龍ー…」






龍は先に入るし、時間を開けて雄大くんも入っていく。

扉の前は私と英寿くんだけで。







「次はゆい、お前行け」


「……………」






幹部だけ一人ずつっておかしくないですか。

私女の子なんで許してもらえないでしょうか。






「暗闇恐怖症なんで…」


「わかった、行け」






絶対わかってませんよね?






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