白虎連合Ⅰ
腰が抜けて、ペタリと座り込む。
それでも必死に逃げようと壁をカリカリと引っ掻いた。
死ぬ!!!死ぬ!!!
「ゆいちゃん大丈夫?!」
「にゃー!!!!来んといて!!!」
「俺やって、俺!!!」
「へ…?」
パカッとお面を外した男の子は心配そうに私に近寄る。
そして私の隣に座り込み、ライトで顔を照らした。
「ゆ、悠介…」
「びっくりしすぎやからなっ」
「す、すみません」
何に対して謝っているか分からないけど。
とりあえずお化けが悠介でよかった。
そういえばここ悠介のクラスやったな…。
「ほら、立てる?」
「腰抜けた…」
「しゃあないなぁ…、よっと」
「わっ…!!!」
体が浮いたと思ったら、俗にいうお姫様だっこで。
思わず悠介の首に腕を回しながらパンツが見えないようにドレスを直した。
え?え?
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