白虎連合Ⅰ






「ゆいさんっ!!!」


「ゆい大丈夫?!」





声がして、今度こそ目を開けると白虎メンバーと紫織。

大丈夫、と告げると皆はホッとした顔をして。






「びっくりして腰抜かしたみたい」


「ゆいアホやなーっ」


「じゃあ俺戻りますんで、」






そう言い、私の体は悠介から雄大くんへと受け持たれる。

雄大くんに抱かれ、悠介の顔を見ると安心したような表情で。


…けどそれは一瞬で変わることになる。







「あのさ、そんなに睨まんといて欲しいねんけど」


「ゆいさんに手を出すな」


「出すも何も、助けただけやし」


「あ?」







急に二人は睨み合い、龍は悠介に顔を近づける。



やっぱり龍は悠介の事が嫌いらしい。

同じ金髪なのに二人は全然似てなくて。







「お前等何してん?」


「英寿さん…」








後から出てきた英寿くんの顔を見て、龍は静まる。

そしてその場から離れ、私達の背後に回った。







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