白虎連合Ⅰ
状況が分からない英寿さんと、ある意味ホッとした私達。
龍は未だに機嫌が悪いみたいだけど。
「じゃ、ゆいちゃんバイバイ」
「あ、うん、バイバイ」
手を振られ、悠介は出口から再び教室に入っていく。
それを見送ると英寿くんは頭を傾げていて、視線を私に向けた。
…この元凶め。
「なんでゆい、雄大に抱っこしてもらってんねん」
「英寿くんのせいやっちゅーねん」
「は?」
「ははっ、英寿嫌われたな」
そのまま私達はお腹が減ったのでグラウンドに向かうことに。
白虎メンバーに、二人の女子。
しかも私はお姫様抱っこのままやし。
視線を浴びたのは言うまでもない。
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