白虎連合Ⅰ
仕方なく腕と足を退かして龍から逃れる。
やっと上半身を起こして龍の顔を見ると少し赤くて。
龍も結構飲んだんかな?
「風邪引くで、」
クシャクシャになった毛布を掛けてあげる。
すると龍は眉間に皺を寄せ、身じろぐ。
…そしてゆっくりと目を開けた龍と目が合った。
「おはよ」
「……?」
声を掛けても龍は寝ぼけているのか、ぼーっと私を見つめていて。
まだお酒が残っている龍の目はトロンとしていた。
「ゆいさ…?」
「うん、うちやで」
「ゆいさぁーん…」
「ちょっ…!!!」
急に起き上がり、腕を伸ばして私に抱きつく。
その衝撃で私は壁にぶつかってしまって。
壁と龍に挟まれたまま動けなくなってしまった。
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