白虎連合Ⅰ
「龍っ、どいてっ」
「んん―…」
「重いってばっ」
夜なのであまり大きな声は出せない。
それでもこの状況から抜け出したくて。
龍の体を揺らしてなんとか離そうとした。
「ゆいさん…あったかい」
「あのね」
「一緒に寝ましょー…」
離れるどころか龍はスリスリとくっ付いてくる。
うん、仕方ない。
「いい加減にしなさいっ!!!」
「いでっ!!!」
ゴンッ!!!と頭を叩いて龍の体を思いっきり押す。
叫びと共に龍の体はベットから転げ落ちて。
「????」
「ふんっ」
混乱している龍の上に跨って私は寝室の扉を開けた。
まぁそのまま龍は寝ちゃったんやけどね。
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