白虎連合Ⅰ
「起きたんか」
「英寿くんこそ起きてたん?」
「まぁな」
ソファーに寝転びながら携帯を弄る英寿くんは珍しく起きていた。
ふーん、と返事をしながらキッチンに向かい水を取り出す。
そしてコップに注ぎ、一気に飲んで再び水を冷蔵庫に入れた。
「皆寝てるやん」
「結構飲んだからな」
「うちも記憶無いんやけど」
「思い出さんでいい」
ラグの上では蓮と紫織が並んで寝ている。
毛布を直してあげ、周りを見ると他にも雑魚寝していた。
「どういう意味?」
「お前酔ったらキャラ変わりすぎ」
「????」
寝転んでいる英寿くんの足を折り曲げて貰い、隣に腰掛ける。
向かいのソファーは雄大くんがイビキをかいて寝ていて。
テーブルの上はお酒の空き缶で埋め尽くされていた。
「今何時?」
「3時」
だからこんなに暗いんや。
納得。
.