白虎連合Ⅰ
英寿くんには今までたくさん迷惑をかけたと思う。
そして何回も喝を入れられた。
でも変わったって言ってくれて。
「誕生日…祝ってな」
「当たり前やろ」
「高校も春で卒業やろ?」
「……………」
「……………」
彼が卒業出来るかどうかは別にして。
誕生日は今年も祝ってくれる。
それだけで嬉しかった。
「よっしゃ寝るか」
「うん」
ソファーを倒し、ベッド形にする。
そして二人並んで目を瞑った。
なんとなく。
なんとなくだけど。
今日はいい夢を見る気がする。
.