白虎連合Ⅰ
「なぁゆい、」
「なに?」
不意に声を掛けられ視線を父に向ける。
珍しく新聞を読んでいる父の表情は真剣で。
それでも構わず私は朝食を食べ続けた。
「いや、今日の夜に話す」
「?分かった」
「やし今日夜家居といてや」
「うん」
私から視線を外し、朝食を食べ終えた父は立ち上がって会社に向かう。
母と姉も何故かいつもより口数が少なくて。
私だけが頭を傾げていた。
「じゃあ行ってきます」
「ちゃんと帰ってきてな?」
「はーい」
母に見送られ、玄関から外に向かう。
大事な話っぽいけど…。
まぁ後でわかるか。
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