白虎連合Ⅰ






「ゆいっ、おっはよーっ」


「おはよ」






教室に着くと、紫織は先に来ていたみたいで化粧を直していた。

私も鞄を置いて今日の時間割を確認する。



あ、今日選択授業や。






「てかさー、最近めっちゃ寒いない?」


「なー、嫌やわ」


「あたしなんて膝掛け持ってきたし!!」






紫織の愚痴を聞きながらマフラーを取り鞄の中に入れる。

そして紫織の隣に座り、ちゃっかり膝掛けを半分使わせてもらった。


うん、暖かい。






「明日土曜日やし休みかー、早よ学校終わらんかな」


「まぁねー」






軽く雑談をしているとチャイムが鳴り響く。


名残惜しく紫織の席から離れて自分の席に座った。







「うちも膝掛け持ってこよ…」








そう心に決めて。










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