白虎連合Ⅰ
「なぁなぁ、」
「?」
悠介と喋っていると、突然前の席の男子から声を掛けられる。
その男子の隣、つまり悠介の前の席の男子もなにやら私の方向を向いていて。
確かこの二人は授業に出ないか、いつも寝ているはず。
見るからにチャラ男の彼等は、興味深そうに私に話し掛けてきた。
「華風さんって、白虎の人等と仲いいん?」
「…別に」
「でも文化祭で一緒に行動してたやーん」
「拉致られてただけ」
「なんや、それだけかー」
そう言うとチャラ男達は面白くなさそうな表情をする。
私は目を合わせないでノートをとり続けていて。
「でも確か、白虎のNo.3も華風って名前やろー?」
「へぇ、そうなんや」
「案外、華風さんやったりして?」
ニヤニヤ笑う彼は後ろを向いたまま、前のめりになって聞いてくる。
しかもノートの上に乗ってるし。
めっちゃ邪魔。
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