白虎連合Ⅰ
なんとか退いて貰おうと軽く押すが、全然動こうとしない。
それどころか、チャラ男同士で盛り上がっている。
空気読めんのか、あんたらは。
「まぁでも華風さんな訳ないもんなー」
「そりゃそうか」
「中尾言ってたやん、あれ」
「あぁ、あれな!!!」
中尾。
その名前に私の動きはピタッと止まる。
違う、きっと違う。
ただ同じ名前なだけ。
「華風さん一緒の中学やろ?五組の中尾と」
「……………」
「俺等一緒のグループやから色々聞いてんけどさ、」
嫌な予感がする。
背中の悪寒が止まらない。
「中学んとき、荒れててんて?」
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