白虎連合Ⅰ






なんとか退いて貰おうと軽く押すが、全然動こうとしない。

それどころか、チャラ男同士で盛り上がっている。


空気読めんのか、あんたらは。






「まぁでも華風さんな訳ないもんなー」


「そりゃそうか」


「中尾言ってたやん、あれ」


「あぁ、あれな!!!」






中尾。


その名前に私の動きはピタッと止まる。




違う、きっと違う。

ただ同じ名前なだけ。






「華風さん一緒の中学やろ?五組の中尾と」


「……………」


「俺等一緒のグループやから色々聞いてんけどさ、」







嫌な予感がする。

背中の悪寒が止まらない。







「中学んとき、荒れててんて?」








.
< 278 / 382 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop