白虎連合Ⅰ







『とりあえず風呂沸かすし、後で入れよ』


『……あの』


『なんや?』


『どうして、助けてくれたんですか?』







汚れたスカートをキュッと握る。

声は若干震えていて。






『なんか自殺しそうやったから』


『自殺…』


『とにかく風呂入れ、それから傷の消毒や』






そう言い、英寿くんはタバコを食わえる。

吐き出した煙の香りが妙に落ち着いて。



パッケージにはSevenStarsと書かれていた。








『はい、風呂入り?』


『……………』


『服はこれに、下着は…これで我慢して』






雄大くんに着替えを渡され、脱衣所の扉は閉まる。



渡された服は上下スエット。

下着は…トランクス。






それを籠に置いて制服を脱ぐ。

太ももには血が流れた後があって。



早く流す為にシャワーを浴びた。








.
< 311 / 382 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop