白虎連合Ⅰ
『そっか、』
悲しく笑い、雄大くんは巻き終わった包帯をくくる。
私はなんだか目を見れなくて。
ただ自分の腕を見つめていた。
『制服を見る限り、桜川中学?』
『、はい』
『知らんヤツに犯されたん?』
はい、とホットココアを渡されて私はそれを受け取る。
そしてゆっくり口をつけた。
知らない人、確かに知らない人だった。
でも、
『………友達が、連れてきたんです』
『友達?』
『彼女の好きやった人が、うちの事好きやったらしくて』
『うん』
『それで怒って、でも普通に接しられてたから…うち気づかへんかって』
『うん』
視界が歪む。
涙が溢れる。
心が、痛い。
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