白虎連合Ⅰ

memory:second









『ここやな』


『…うん』






バイクを下りて家の前に経つ。

たった一日しか帰ってないのに、懐かしく感じた。






『ほなな』


『ありがとうございました』







頭を下げて英寿くんを見送る。

バイクを発進させた英寿くんはすぐに遠くなって。





連絡先は交換してない。

ただ助けてもらっただけ。





もう、会うことはないかもしれない。







『ただいま』







玄関を開けて中に入る。

けど返事は返ってこない。




時間を見るともう昼で。

きっと両親と姉は出かけている。







『……………』







三階に上がり、"アイツ"の部屋に入る。

そして鉄パイプを手に取り、部屋を後にした。










復讐が始まる。









.
< 315 / 382 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop