白虎連合Ⅰ
学校に着くと、授業中なのか廊下は静まり返っている。
ガガガガ、と鉄パイプを引きずりながらある教室を目指した。
近付く度に私の心は真っ黒に染まっていく。
『華風?!』
教室を開けると私は一瞬で注目の的。
先生は私を見て驚いて。
でも私の視線はただ一人。
皆の表情は変わる。
驚きから妖しい笑みへ。
『ゆいー、昨日どうやった?』
『何人相手にしたん?』
『処女を奪われた感想は?』
あはは、と皆が笑う。
絵里を見ると満足そうな笑みを浮かべていて。
そうか、あんたが皆に言ったんや。
皆もそれをネタにして。
『華風なんやその服は!!!ちゃんと制服を……ぶっ!!!』
注意してきた先生の顔に鉄パイプを食い込ませる。
先生は教壇から黒板にぶつかって動かなくなった。
黒板に血が伝う。
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